前は相手から誘ってくれたのに、今は自分のほうがしたい。
同じ日に気分が重ならず、どちらかが我慢している。
そんな状態が続くと、愛情まで減ったように感じますよね。
男女では、性欲が高まる年代が違う。
そう説明されることもあります。
でも、性欲は性別や年齢だけで決まるものではありません。
ストレス、疲れ、関係性、薬、ホルモン、痛みなど、多くの要因で変わります。
大切なのは、男女の決まったピークへ二人を当てはめることではありません。
今の二人に何が起きているかを知り、無理のない満たし方を一緒に探すことです。
性欲が下がっても、相手を嫌いになったとは限りません。
性欲が強くても、相手が応じる義務が生まれるわけではありません。
性欲のピークは男女だけで決まらない
男性は若いとき。
女性は大人になってから。
このような説明は、個人差を見えにくくします。
年齢は一つの要因
年齢やホルモンの変化が、性欲へ影響する場合はあります。
ただし、同じ年代でも性欲の強さは違います。
性欲が強い時期も、変化の幅も、人ごとに異なります。
性別だけでは説明できない
男性でも、性欲が弱い人はいます。
女性でも、若い頃から性欲が強い人はいます。
その日の気分や相手によって変わる人もいます。
「男性なら毎日したい」
「女性は年齢とともに強くなる」
そう決めつけないでください。
比べるなら過去の自分
世間の平均より、自分の変化を見ます。
いつから変わったか。
生活に何が起きたか。
誰といるときに欲しくなるか。
自分の波を知るほうが、必要な対策へつながります。
性欲が平均と違っても、あなたがおかしいわけではありません。
性欲が変わる主な理由
性欲が高い、低いという結果だけでなく、背景を見ます。
一つではなく、複数が重なっていることもあります。
ストレスと疲れ
仕事が忙しい。
睡眠が足りない。
家事や育児で休めない。
頭が休まらない状態では、性的な気分へ切り替わりにくくなります。
二人の関係
不満が残っている。
安心して希望を言えない。
セックスが義務になっている。
断ったあとの態度が怖い。
関係の緊張が、性欲へ影響する場合があります。
痛みや体の不調
乾燥や挿入時の痛み。
勃起の悩み。
体調不良。
性行為が痛い、失敗が怖いと感じると、避けたくなることがあります。
ホルモン・薬・病気
妊娠や出産。
更年期。
ホルモン剤。
一部の薬。
持病やメンタルの不調。
性欲に関係することがあります。
自己判断で薬をやめず、気になる変化は医療機関へ相談してください。
性欲差を「男だから・女だから」で終わらせず、今の生活と体を見てください。
| 変化のきっかけ | 確認したいこと |
|---|---|
| 忙しくなった | 睡眠、休息、一人の時間は足りているか |
| 関係が変わった | 不満や怖さを残していないか |
| 体が痛む | 乾燥、痛み、出血などがないか |
| 薬を始めた | 開始時期と性欲の変化が重なるか |
| 出産・更年期など | ホルモンや生活の変化がないか |
| 原因が分からない | 日常への影響を医療機関へ相談するか |
自分の性欲の波を知る
性欲差を話す前に、自分が何を求めているか整理します。
必ずしも挿入を求めているとは限りません。
セックスをしたいのか
オーガズムを得たい。
相手の体へ触れたい。
新しい刺激がほしい。
その相手との性行為そのものを求めている場合です。
つながりを感じたいのか
抱きしめてほしい。
女性として求められたい。
二人だけの時間がほしい。
求めているのが愛情確認なら、セックス以外でも満たせることがあります。
不安を消したいのか
誘われないと、魅力がない気がする。
断られると、愛されていないと思う。
その不安を性行為だけで埋めようとすると、相手の反応に振り回されます。
まず、何が怖いのかを言葉にします。
- したいと感じた時間と場面
- 睡眠、疲れ、ストレスの状態
- 生理周期や体調
- 相手との会話や関係
- 性行為、オナニー、スキンシップの満足度
性欲差を責めずに話す
断られた直後は、傷つきや怒りが強くなります。
話し合いは、どちらも落ち着いている時間に行います。
自分を主語にする
「あなたは全然してくれない」
ではなく、
「私は、触れ合う時間がもう少しほしい」
と伝えます。
相手の性欲を責めるより、自分の希望を共有します。
回数だけを目標にしない
週に何回。
毎日する。
数字だけで決めると、義務になりやすくなります。
どんな触れ合いなら心地よいか。
疲れている日は何ならできるか。
内容も話します。
断る権利を残す
交際していても、結婚していても、性行為へ応じる義務はありません。
話し合いで回数を決めても、その日の気持ちは変えられます。
一方が我慢して応じる形を、解決にしないでください。
自分が求めるものを伝える
↓
相手の体調と気持ちを聞く
↓
二人ができる選択肢を出す
↓
試したあとに負担を確認する
性欲が合わないときの選択肢
二人の性欲を、完全に同じにする必要はありません。
違いがある前提で方法を増やします。
セルフプレジャーを使う
オナニーで自分の欲求を満たす。
相手の前で行うか、一人で楽しむかを選ぶ。
パートナーとのセックスだけに、性欲の解消を背負わせない方法です。
挿入以外の触れ合いを作る
キス。
ハグ。
マッサージ。
一緒に入浴する。
短い触れ合いなら、疲れている日にも選べる場合があります。
ただし、触れ合いから性行為へ進むことを当然にしません。
日時を相談する
自然に気分が重なるのを待つだけでなく、二人の余裕がある時間を作る方法もあります。
予定に入れても、その日に断ることはできます。
関係の形を話し合う
性欲差が大きく、長く苦しい場合は、二人の関係のルールを話すこともあります。
ただし、外部の相手を持つことを一方的に決めません。
どんな形でも、関係者全員の同意が必要です。
歩み寄りとは、性欲が低い側だけが我慢して応じることではありません。
つらさや体の変化は相談していい
性欲が変わること自体は、珍しいことではありません。
でも、本人がつらい場合は相談できます。
急に性欲がなくなった。
薬や避妊法を変えてから気になる。
痛みや乾燥がある。
気分の落ち込みが続く。
性欲差で関係が大きく悪化している。
このような場合は、婦人科、泌尿器科、かかりつけ医などへ相談する方法があります。
薬が関係していそうでも、自己判断で中止しないでください。
性欲が低い人を治すことが目的ではありません。
本人が困っていることを減らすための相談です。
性欲が強い側も、弱い側も、悪者ではありません。
男女の平均ではなく、二人の体と気持ちに合う関係を作ってください。
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